2008年09月21日 [地震][PC] ウェザーニューズ(WNI)の「The Last 10-Second」が大変なことになっている件(→なっていた件)
_ [地震][PC] ウェザーニューズ(WNI)の「The Last 10-Second」が大変なことになっている件(→なっていた件)
※2008年9月29日追記:9月29日17時30分ごろ、WNIのサーバが約2倍に増強されました。全サーバに余裕が生まれ、スムーズに接続できるようになっています:ウェザーニューズ(WNI)の「The Last 10-Second」が大変なことになって"いた"件
※2008年9月21日時点の不確かなデータに基づくものです。一切の正確性・最新性その他を保証しません。
ウェザーニューズの緊急地震速報サービス「The Last 10-Second(L10SまたはTLTSとも)」が大変なことになっているらしい件。
まとめ
- 頻繁に(20分おきに)切れて、なかなか繋がらない。
- 頻繁に切れる原因はよく分からない。
- なかなか繋がらないのは「WNIのサーバがいっぱいいっぱいだから」。
- 20分おきに2分切れる場合、「緊急地震速報を受信出来ない時間」が9.1%発生!
- 防災目的でマジメに使う場合は、改善を求めるか他サービスの利用を考えるべし。
現象
私はサービスを使っていないのですが、サービスを使う人曰く、
- 20分おきに切れる
- ログを見ると『Try connect』が複数回続いて『Communicating』になる
とのこと。つまり、頻繁に切れた上になかなか繋がらない(接続が回復しない)ようです。
サービスの仕組みと原因
詳しい人に調べてもらいました。私自身は未検証です。
- HTTPでサーバリストを取得、リスト内のサーバへHTTP接続・認証
- 認証後は、定期的に接続確認のための通信と、緊急地震速報の通信が行われる
という仕組みだそうです。ダウンロードページのシステム要件にも"HTTPアクセスが可能なこと"とありますが、おそらくプロキシのある環境での利用を考慮しているのでしょう。
で、定期的に接続確認しているんだったら切れないだろうと思うのですが、「突然切断処理が行われる」らしい。
さらに、その後繋がりにくい現象については、次のように言われました。
- サーバへHTTP接続・認証するとき、「セッションが限界だ」と言われて、
- 取得したサーバリスト内の別のサーバを選択し、やり直す
- この「やり直す」のが何度も起きている
つまりは、「たくさんのサーバの中で、接続できるサーバを何度も何度も探しているから時間が掛かる」のを「繋がりにくい」という風に感じていることになります。
で、どれくらい繋がりにくいの?
…と言ったら、しばらくしてアドレスが返ってきました。
「(・∀・)イイ」が接続できるサーバの数、「(´・ω・`)ショボーン」が接続できない(セッション限界)サーバの数で、グラフの青と赤にそれぞれ対応しているとのこと。ここの1週間分のデータをグラフにしたものが最初の画像です。
夜間帯を見ると「(・∀・)イイ」が0になっていて、ほとんど接続できない状態になっているようです… 接続リトライが行われるので厳密には「時間が経つと繋がる」ようですが、これはほぼ限界に近いのではないでしょうか…
対策
諦める
WNIに改善を求める
免責事項や利用規約に「こういうことが起きても知らないよ」と書いてあるかもしれませんが。
複数のマシンで使わない
※そういう仕様になっていたら読み飛ばしてください。
1アカウントにつき1台でのみ使用し、サーバにやさしい会員になっておく。そして、WNIがサーバ増強を予定していることを期待するというもの。
他のサービスを使う
「OCN緊急地震速報」や「緊急地震速報 フレッツタイプ」を使う。どちらもIPv6マルチキャストを使用しているので、少々コストが掛かるものの配信遅延はきわめて小さい。サーバの障害耐性は不明。
P2P地震情報の緊急地震速報 配信試験(オープンβ)を使う
P2P地震情報の「緊急地震速報 配信試験(オープンβ)」を使う。無償で使える一方、「一般向け緊急地震速報の『発表』」しか分からないし、6秒くらい遅延するしで他サービスより大きく劣る。
というわけで、エロイ人ありがとうございました。